綺麗に更地と化したこの場所。
ここは以前私が結婚して
娘を小学校にあがるまで育てた賃貸アパートでした。
駅から徒歩2分。
なのにものすごく静かで、ちょっぴり奥で暗いけど。
一階で庭付き、お風呂とトイレは別。
台所7.5 居間15 寝室8
横の倉庫にベランダがあってそこに洗濯も干せた。
10年間更新料なし月57000円だった。
ここから何もかもが出発地点でした。
現在もお金はないけど、毎月やりくりして子供が出来て育ててた。
保育所にもここからお昼寝布団を担ぎ出し連れて行ってました。
近所に小さい頃から一緒に遊んでいた二人のお兄ちゃん。
こちらの家は豪邸なので今も健在。
お二人ももうすぐ成人になるのではないでしょうか?
あのボロアパートには沢山の思い出がありました。
娘に解体する前にもう一度、見てほしかったなって思いました。
でも、もう瓦礫すらありません。
一週間前に私が見たときはまだあったので、まだあるあるって
そう思ったのが最後でした。
私の生まれ育った大阪のお爺さんおばあさんが家主のアパート
私が生まれ育った一室。
そのアパートも予告なく解体され、もう跡形もありません。
私の娘も同じ運命なのか?って思ってしまいました。
現在住んでる家の方が娘には思い出が多いとは思います。
でも、小さい頃の思い出は大人になってからもう一度
その場所に戻る事で、その頃自分がどんな気持ちだったか?
鮮明に思い出すことができると思います。
あんなに必死に飛び越えた溝が、大人になってから見たら
とっても狭い細い溝だったりネ
もしご自身の小さい時に過ごした場所が別にあるなら、
ちょこっと行ってもう一度脳裏に焼きつかせて置いたほうが良いかもしれません。
とてもとても大切な思い出をふっと思い出すかもしれません。
そこには大切なメッセージが隠されているかもしれません。
解体されてしまう前に、もう一度。
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